ゼオンメディカル ケースレポート

大腸ESD 後潰瘍面に対するゼオクリップ®
用いた縫縮法
~ゼオクリップ® の特長と有用性~

FUSION

Abstract

大腸ESDを行う上で最も問題となる偶発症は穿孔である。 食道や胃に比べて大腸は襞や屈曲が多く内視鏡操作が困難な上に腸管壁も薄いため穿孔しやすく、穿孔した際は腹膜炎になり緊急手術を要することもある。 近年、内視鏡機器の進歩や様々なデバイスの出現により大腸ESDも比較的安全に施行されるようになってきたが、依然として穿孔等のリスクは少なくない。穿孔してもクリップで確実に縫縮できれば経過は良好であり、偶発症の予防目的にEMRやESD後の潰瘍を縫縮する報告が散見される。 通常のクリップでは大きな潰瘍面を縫縮することは困難であり、巾着縫合や8-ringを始め様々な縫縮法やデバイスが考案されてきた。 当院でも大腸ESD後は可能な限り縫縮を行う方針としておりLoopclipを考案して使用してきたが、ゼオンメディカル社のクリップ(ゼオクリップ®)を使うようになってからはLoopclipを使用する機会は非常に少なくなった。ゼオクリップ®は弾力があり把持力もすぐれているため、大腸ESD後の大きな潰瘍でも縫縮可能である。 クリップによる縫縮が偶発症を予防するか否かは現時点で明らかではないが、我々は大腸ESD後の潰瘍に対する完全縫縮の効果が術後1週間程度は持続し、潰瘍治癒が早まることも明らかにした。クリップによる縫縮が潰瘍面にかかる負担を軽減することで遅発性穿孔を抑制することが期待でき、潰瘍の治癒速度が早くなることで結果的に後出血の頻度も減少する可能性がある。このような観点から我々はクリップによる縫縮は偶発症の予防に対して一定の効果があると考えている。

Movie

順天堂 CR症例

Copyright © ZEON MEDICAL INC. All rights Reserved.